こんにちは。お久しぶりの投稿となりました。みーです。
美術展や博物館の企画展巡りをしていると、絶対に出てくる悩みの一つといえばこれ。
「今回の図録、買うか、買わないか」問題。
私たちも美術館に行くたびに、財布と家の本棚の中身を想像してずっと悩んできました。
私たちのように、買わずに帰ってから後悔する方や、衝動買いで思わぬ出費に悩む方など、、、たくさんいると思います。
そんな同志に向けて、この問題に対する考えの一つの支えとなれるように、私たちのデメリット解消策も含めてこの記事を書いて行きたいと思います。
※だいぶ主観的かもしれないことをご留意ください。(芸術好きの性です)
そもそも図録とは?
初めて美術館に訪れる方にも説明しておくと、そもそも「図録」とは
「美術展・企画展の作品をまとめた画集・作品集または記録」のことで、英語では「Catalog, Catalogue(カタログ)」と呼びます。
ただ作品名や写真が並べて乗ってある作品リストだけではなく、一つ一つの作品に対する詳細な解説や、展覧会を基盤とした編纂となっているため、オリジナリティ溢れる独創的な内容・編集などが大きな魅力です。
他にもメリットは沢山ありますが、詳しくは後述します。
図録の入手方法と価格
展覧会では主に展示の最後だったり、ミュージアムショップやグッズショップに販売されています。
一般的な美術展における図録の相場価格は、大体税込みで3,000円~3,500円であることが多く、小さな規模の展覧会では定価1,500円で販売されていることもあったりします。
展覧会の公式サイトを訪れると、グッズに関するページに図録も大抵含まれているので、金額や表紙のビジュアルなどは、展覧会に訪れる前に予め閲覧しておくのがオススメです。
現在では、オンライン通販などで展覧会に訪れなくても図録を入手することができるので、「予定が入って行けなかった。」という場合でも、図録を購入して疑似鑑賞を楽しむことも可能です。
図録を購入するメリット
それでは、今回のテーマであるメリットとデメリットを順に考察していきたいと思います。
まずはメリットから記述していきます。
展示会の思い出になって記憶とともに残せる
図録を購入して読むことによって、作品を鑑賞した記憶を呼び起こすきっかけにできることが、何よりのメリットだと思います。
展覧会での展示の内容に則していて、展示と同じような章構成になっていることが大半で、読み進めるだけで展示の内容を思い出すことができます。
私たちも時々、グッズや図録を見たり読み返したときに、鮮明に当時の鑑賞した景色や記憶が蘇ってきます。
こうして思い出すという作業を繰り返してアウトプットする機会を作ることで、記憶も更に定着していきます。
美術館に行って終わりではなく、素晴らしい作品に出会った感動や、展示の空気感などを図録とともに残しておけるのが一つの魅力であるといえます。
特に写真撮影がNGの展覧会で購入した図録は、記憶を蘇らせるという点でとても有益に感じられます!!(個人的に)
展覧会の内容を復習する参考書・教科書になる
展覧会に訪れた後、内容を頭の中で振り返ることはありませんか?
写真撮影が可能な展覧会なら、1枚1枚作品と、作品の近くに設置してある解説パネル(キャプション)を保存しておいて後から内容を照らし合わせる(答え合わせをする)ことが可能です。
しかし、写真撮影が禁止されている展覧会も少なくないです。そんなときに、図録を購入しておくことで、後から内容を振り返って詳しい説明付きで学び直すことができます。
作品一つ一つに詳細な解説がついていて、解説パネル(キャプション)に収まりきらなかった説明も多く含まれていて、興味がある内容を何度も時間をかけて読み漁ることができるのは図録ならではのメリットでしょう。
表紙や印刷などのビジュアルが良い
図録は、展覧会が開催されるたびに新しく企画され製本・制作されていきます。
そのため、その展覧会を基盤とした編集になっていて、他に類を見ない独創的な内容であることも一つの魅力です。
その独創的な編集は、表紙や1ページ1ページの印刷にも表れていて、パッと見て「可愛い」「カッコいい」「素敵」と感じられるデザインも多くあります。
展覧会の最終章を見終えてグッズショップに足を踏み入れたときに、とてつもなく図録が魅力的に感じるのは、図録そのものが一つの「作品」になっているということでしょう(?)
作品の出典や情報源となる参考文献で深掘りできる
展覧会で素敵な作品、素晴らしい絵に出会った時に、その場でもっと詳しく知る方法といえば、大抵は解説パネル(キャプション)だと思います。
そしてその解説で得た情報をもとに、スマホなどを取り出してキーワードを検索するという流れではないでしょうか。
もちろんその調べ方でも、作品に関する深掘りをしていくことは可能です。
しかし、その情報が正しいものなのかを判断することはできません。
図録では最終ページなどに、参考文献や出典リストなどが載ってあります。そのリストを用いて、図録が作られる資料となった情報源に遡ることが可能です。
※もちろん海外の文献は、その言語で書かれた文章であることが大半なのでGoogle先生などに頼りましょう(白目)
そういった作品に対する関連情報が1冊にまとまって記載されているのも魅力の一つでしょう。
図録を購入するデメリット
ここまでいくつかのメリットを述べてきました。
以下では、図録を購入するにあたって考えられるデメリットを記述していきます。
チケットや入場料と別に費用がかかる
まずはじめに挙げられる理由としては、金銭面でのデメリットです。
当然、図録を入手するには費用がかかります。
無償で入手することができるパンフレットや、作品リストなどの刊行物と違い、代金を支払って入手するということがデメリットとしてあげられるでしょう。
一般的な書籍1,000円~1,500円と比べると、図録の相場価格3000円~3500円では2~3.5倍ほどの差があります。
何度も美術館を巡る方にとっては、決して安くはない出費でしょう。
私たち考案のデメリット解決策
私たちは、入場料と図録代を含めた金額を娯楽費として毎月積み立てて置くことで、金銭的な負担を軽減しています。
そもそも最初からチケット代として図録も含んでおこう!という魂胆です。
保管場所が必要になる
次に考えられるデメリットとしては保管場所です。
図録は本なので、買えば買うほど置き場所となる保管場所が必要となります。
そして何より厄介なのが、展覧会によって本のサイズにばらつきがあることです。収納場所へ目安を立てることが一般図書より一層難しくなります。
収納場所を考えて図録を買うか買わないかを決めることが必須となります。(図録に抱えられて寝るくらいの意気込みであれば話は別です)
私たち考案のデメリット解決法
私たちはこの問題を解決できていません、、、
4次元のような空間に憚られない場所があればいいのですが、現実そうはいかないので解決できていません。
図録が電子書籍化されるのを切に願っています。。
経済的な余裕があれば、ブックキープサービスや、貸倉庫などを利用するというのもありだと思います。
本当に要る図録だけ厳選するのが一番なんですけどね!(私たちには無理そうです!)
帰る時の荷物が増える
帰宅時のみのデメリットです。本としては大きい部類で重いです。
サイズにばらつきありますが、大抵の図録はA4変形判で、小学校などでよく見た貸出禁止の図書くらい大きくて分厚いです。
美術展を訪問してそのまま帰るだけならまだしも、その後も予定があるとなると「少し邪魔になるかな。」というサイズです。
図録を購入することで、持ち帰るときに手持ちの荷物が増えると考えると、デメリットになりえるでしょう。
私たち考案のデメリット解決法
どうしても手ぶらで帰りたい方は、展覧会では買わずにオンライン通販で買いましょう。
あとは、美術に触れたという精神が具現化して重くなっているのだと心得ましょう(根性論)
その後予定がある方は、コインロッカーに預けましょう(真顔)
買っただけだと物置と化す
図録を購入しても読んでいない。「読もう!」と思ってるけど時間がない。
美術展に行った日だけパラパラと眺めて、そのあとは読んでない。
図録も分厚いものが多く、見開き2ページを読むだけで十数分経ってしまうようなものもあります。
忙殺された日々の中で、読み込めていない積本が溜まっていってしまう方には、ただ保管するスペースだけを専有してしまい、図録を買うことがデメリットに感じられるかもしれません。
私たち考案のデメリット解決法
いつか読む時が来ると信じて、積読しましょう。
私たちは、定期的にパラパラと眺めたりじっくり読み込んでみることで会話のネタの一つにしています。
共通して鑑賞した展覧会であることが多いので、その時の前後の記憶や好きな作品・作家の話をして盛り上がることができ、物置となるのを防いでいます。
また、どうしても「もうこの先読まないだろうな。」と感じた方は、メルカリなどのフリマアプリで出品しましょう。
過去の展覧会の図録は、公式で購入できることが少なく希少価値が高くなる可能性が高いので、次の読者に譲り渡すことを推奨します。
まとめ
ここまで図録を買うことに対するメリットやデメリットを考えてきましたが、「買う」or「買わない」に絶対的な正解はないと思います。
「予算をここまでかけられない。」「保管する場所がない。」「買っても読み込まない。」など、人によって様々な事情があります。
ひとりひとりの芸術・アートへの触れ方、様々な考え方があっていいのと同じで、図録という「作品」に対する向き合い方も人それぞれ考えがあっていいと思います。
芸術・アートに対する「好き」「素晴らしい」という感動そのものが、芸術・アートに触れる恩恵だと思っています。
と、色々長々脱線しましたが、「買っても買わなくてもアートで心が動かされたならそれでいい!!」ということです。
この記事を読んで、「美術展に行きたくなった!!」「図録に興味が湧いた。」「積読してる図録を読み込みたくなった!」と少しでもあなたの気持ちが動かせたら幸いです。
ここまで拙い文章、ご覧いただきありがとうございました!!今後もブログ運営、インスタグラム運営、暖かく見守っていただけると嬉しいです!
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